今まで普通にメールを送受信していたのに、突然メールが相手に届かなくなった。
そんなトラブルが発生し、SPFレコードも設定して様子を見ていましたが解消せず。
結局別のサーバへ移行することになりました。
原因は、同じ共有サーバを使っている他のユーザのスパム行為でした。
14年Web事業をやっていて初めての事例です。
どのレンタルサーバでも共有サーバなら起こり得るリスク
大切な取引先へのメールが届かないのはビジネスにおいて大変な損失です。
送られてきたメールに対して返信したのに、相手になかなか届かない。
そんな現象に困っていました。
今までやり取りしていたメールに返信をしているのでメールアドレスは正しい。
相手のメールボックスの容量にはまだ余裕があります。
返ってきたエラーメールには「reason: 554 5.7.1 Service unavailable; Client host [***.**.***.**] blocked ...」と書いてありました。
調査の結果、IPアドレスがブラックリストに登録されてしまった可能性が高いと判明。
使っている共有サーバで、同居している他のユーザがスパムの踏み台になったのが原因でした。
カスタマーサポートの方曰く、「そうあることではないですが、当たり外れと申しますか…」マンションでお行儀の悪い入居者にあたってしまった。そんなイメージでしょうか。
とにかく、IPアドレスがブラックリストに登録されてしまったので、これを解除依頼するかサーバを変えるかという選択になります。
解除依頼はしていただけましたが、反映されるかどうかはわかりません。
そこでサーバを変更し、ブラックリスト入りしたIPアドレスのサーバから離れることにしました。
共有しない専用サーバなら安心、しかし高い…
もう二度と今回のような目に遭いたくないので、共有サーバは避けようと思いました。
さくらインターネットですと、専用サーバは月額27,500円から。
メールサーバとしてはあまりにコスパが悪すぎます。
レンタルサーバのマネージドサーバなら月額7,485円から。うーん…
余談ですが、VPSサーバというものもあります。
こちらも専用サーバであるものの、OSが入っておらず一から設定が必要です。
これも普通のメールサーバとして使うには不釣り合いです。
共有サーバだけどIPアドレスは専有のビジネスプロプラン
悩んでいたら、さくらインターネットさんからいいご提案をいただきました。
共有サーバでありながら、IPアドレスが専有となるため他ユーザからの影響を受けにくくなります。月額3,819円から。これピッタリ!
また余談ですが、マネージドサーバよりレンタルサーバのビジネスプロプランの方がハイスペックなのだそうです。これは意外でした。
スタンダードプランからビジネスプロプランへ メールをなるべく途切らせないスムーズな移行手順
さくらインターネットのカスタマーサポートさんから、Wixと合わせて利用している場合のくわしい手順を教わりました。
金曜日夜にビジネスプロプランを契約
ビジネスプロプランのコントロールパネルでメールアドレスを設定
スタンダードプランからドメインを削除
2時間空ける
ビジネスプロプランのコントロールパネルでドメインを設定
WixのダッシュボードでMXレコードとSPFレコードを設定
土日空けて月曜日にメールソフト設定を行っていただく
MXレコードは、ビジネスプロプランの初期ドメインに書き換えます。
SPFレコードは、ビジネスプロプランのホスト名に書き換えます。
メールソフト設定は、受信サーバ・送信サーバをビジネスプロプランの初期ドメインに書き換えて、新しいパスワードを入力します。
こうすることで、なるべくメールを途切らせずにサーバ移行できるとのことでした。
さくらインターネットさんのご協力、心から感謝申し上げます。
Wix のホームページとさくらインターネットのメールサーバは大変相性が良いです。
しかし、まれにこういうトラブルが発生することがあります(私も初でした)。
もし同様の現象で困っている方がおられたら、このページをシェアしてあげてください。
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