ホームページ作成費用の相場

ホームページ作成費用の相場は30万円からが目安。
クラウドソージングでは比較的安く、大手制作会社だと高くなります。その価格は適正か?と疑問に思いますよね。
ここでは、ホームページ作成費用の内訳や仕組みをわかりやすく解説し、上手に安くホームページを作成する方法をお伝えします。見積もりの判断材料にお役立てください。
2025年2月23日更新

Web Aqua合同会社 代表 日向 凛(ひゅうが りん)。
2015年6月に「バラしちゃいます!ホームページ制作料金の相場はいくら?用途 目的別に比較してみよう!」を公開。
2016年に ホームページ作成 の専門書を出版。
経済産業省後援の起業支援プラットフォームに登録のホームページの専門家。
Site volume
予算とホームページの規模感 早見表
10万円以下
-
個人事業・小規模事業者向けのホームページ
-
シンプルなLP
-
素材は発注者が準備
-
クラウドソージング・駆け出しの制作者が作成するホームページ
-
納期2週間
10万円〜30万円
-
5ページ程度の小規模サイト
-
デザイン性の高いLP
-
素材は発注者が準備
-
個人事務所・フリーランスが作成するホームページ
-
納期1ヶ月
30万円〜50万円
-
10ページ程度の小規模サイト
-
デザイン性・集客性の高いLP
-
素材は発注者が準備
-
個人事務所・フリーランスが作成するホームページ
-
納期3ヶ月
50万円〜100万円
-
中小企業向けのホームページ
-
20ページ程度の中規模サイト
-
デザイン性・集客性の高いLP
-
ECサイト
-
デザイナー・カメラマン・仲介業者が加わる
-
個人事務所・フリーランスが作成するホームページ
-
納期3ヶ月
100万円〜300万円
-
中小企業向けのホームページ
-
30ページ程度の中規模サイト
-
ECサイト
-
ディレクター・コピーライター・動画・広告代理店が加わる
-
制作会社が作成するホームページ
-
納期3〜6ヶ月
300万円〜500万円
-
大企業向けのホームページ
-
50ページ程度の中規模サイト
-
ECサイト
-
マーケッター・コンサルタントが加わる
-
制作会社が作成するホームページ
-
納期6ヶ月〜12ヶ月
1,000万円以上
-
システム開発
-
独自機能開発
ホームページ作成費用が高くなる理由とは?

ホームページの規模が大きくなると、制作に関わる人の数が増えてコストが高くなります。
また、制作会社以外に広告代 理店が加わると、仲介マージンが発生しコストが高くなります。
ホームページ作成費用を安くするには?

できることは自社で行い、専門家の力を借りたいことだけ外注します。
信頼できる個人事務所やフリーランスに直接依頼するのが、一番コスパの良い発注方法です。
ホームページ作成費用を削減する方法
コストを削減するということは、デザイン性・機能性の何かを失うということです。
ホームページ作成の目的を見失わないようにして、優先順位を判断しましょう。
写真やイラストなどの画像や動画作成費用を削減するには

自分で撮影したり、素材サイトを利用したりします。
この場合、どこかで見たようなデザインになったり、チープな印象になることがあります。
しかし、カッコいいホームページだから売上が上がるわけではありません。
使いやすさ、情報量でカバーすることは可能です。
ページ数を減らして作成費用を削減するには

ページ数を減らすと、SEOの観点から不利になります。
SNSでシェアする、広告を併用するなどしてホームページにトラフィックを送る地道な努力でカバーしましょう。
フォームを省いて作成費用を削減するには

フォームを省いてLINEで代替すると、メールアドレスを取得できません。
LINEがアカウント停止になるリスクを考慮することが必要です。
本当に必要なリソースにはコストをかけましょう。
そのためにも、ホームページ作成費用の内訳を知ることは大切です。
Cost
ホームページ作成費用の内訳
正しいコスト削減をするためにも、ホームページ作成費用の内訳を知っておきましょう。
-
イニシャルコスト(初期費用)
-
①企画立案にかかる費用
-
②制作にかかる費用
-
-
ランニングコスト
-
③ホームページ公開後の運用にかかる費用
-
① 企画立案にかかる費用
情報設計費用(5万円〜)、ワイヤーフレーム作成費用(5万円〜)、デザインカンプ作成費用(5万円〜)、商標調査費用(10万円〜)、競合調査費用(50万円〜)
② 制作にかかる費用
ディレクション費用(20万円〜)、ロゴ作成費用(20万円〜)、デザイン費用(30万円〜)、コーディング費用(10万円〜)、トップページ作成費用(10万円〜)、下層ページ作成費用(3万円×ページ数)、フォーム作成費用(5万円〜)、写真撮影費用(10万円〜)、動画作成費用(20万円〜)、ライティング費用(10万円〜)、イラスト作成費用(4,000円×点数)、バナー作成費用(5,000円×点数)、システム構築費用(10万円〜)、SEO設定費用(10万円〜)
③ホームページ公開後の運用にかかる費用
サーバ費用(2万円/年〜)、ドメイン費用(2,000円/年〜)、保守管理費用(外部委託:3万円/月〜 )、SEO費用(外部委託:10万円/月〜)
③のドメイン費用とサーバ費用は、内製化しても必ずかかるランニングコストですが
①②の初期費用は、自社でホームページを作成できれば無料です!

無料でホームページを作るには?
外注せず自分でホームページを作成することが、一番費用のかからない方法です。
今やノーコードツールの登場により、簡単なマウス操作でホームページの作成ができます。
中でも Wix は世界シェア3位、日本でも人気のノーコードツールです(2025年1月)。
ホームページ作成、ネットショップ、オンライン予約、メルマガ配信もできて、SEOツールも充実。ビジネスを成長させるツールとして最適です。
無料ドメイン(https://アカウント名.wixsite.com/サイト名)を使えば、サーバ・ドメイン費用0円。完全無料で Wix ホームページを始められます。
AI検索・SEOに強いホームページを作るには?
ユーザが必要としている情報を、丁寧に・網羅して・わかりやすく提供しましょう。
むやみにページや文字数を増やすのではなく、ひと目でわかるインフォグラフィックやイメージが伝わる写真を使うのが良いです。
アクセシビリティとユーザービリティに配慮し、専門性・信頼性・権威性の高いオリジナルコンテンツを作成することが、SEOでやるべきことです。
また、ダークパターンにならないよう、薬機法・景表法・特商法に配慮したコンプライアンスの意識も大切です。
これらコンテンツ作成を外注する場合、1記事10万円〜の費用感を想定しておきましょう。
また、SEOは効果が出るまで半年程度かかります。広告予算も設けておくのがベストです。
なお、コンテンツ作成を自社で内製化できれば、SEOの費用はかかりません。
Wix の無料ドメインで作成したホームページでも上位表示は可能です。
すべてのページにメタタグと見出しタグの標準的なSEO設定を行えます。
有料プランで独自ドメイン接続をすれば、Google と開発したSEOツールを使うことができます
検索順位アップの仕組み
-
ユーザーから求められているコンテンツを作成することで、アクセス数や被リンクが得られます。
-
アクセス数や被リンクが増えれば、Googleから評価され検索順位が上がります。
-
検索順位が上がればアクセスや被リンク、サイテーション(名前を紹介されること)が増えます。
-
アクセス数や被リンク、サイテーションが増えれば、指名検索も増えて、Googleから評価されアクセス数・検索順位が上がります。
-
以下繰り返し
求められているコンテンツを作成し、検索結果で選ばれること。これが検索順位アップのコツです。
今すぐホームページを公開するには?

ホームページを作成するには、企画立案・情報設計・デザイン・素材作成と多くの工程があり、1ヶ月以内での公開は通常厳しいものでした。
しかし Wix を使えば、工数を削減しスピーディにホームページを公開することができます。自社で内製化すれば作成費用は無料です。
弊社のレンタルホームページ、セミオーダーホームページでは、すでに完成したホームページが用意してあります。必要に応じて情報を書き換えて公開し、その日のうちに Google にインデックスさせることもできます。
ECサイト作成費用の比較
ECサイトの場合、通常のホームページに加えて商品ページや決済システム・特定商取引法に基づく表記も作成する必要があります。
EC CUBEやWordPress・WooCommerceですと開発・構築費用がかかります。BASEやSTORES、Wix やShopifyのようなSaaSならすでにシステムが構築されているので、店舗情報と商品情報を登録すれば手軽にインターネット通販を始めることができます。

決済システム(Stripe・Square・KOMOJU・Paypal)は無料のアカウント作成をしてECサイトに接続作業を行えば利用開始できます。費用はカード決済時にかかる手数料(約3〜4%)のみです。
BASE、STORESでのECサイト作成費用は10万円〜。
BASEは売り上げに応じた手数料が別途かかります。
Wix、Shopify でのECサイト作成費用は40万円〜。
別途有料プラン(約3万円/年〜)の利用が必要です。
EC・ネットショップ・カートシステムの利用料金とメリット・デメリット比較
Shopify
初期費用:無料
月額費用:9$〜
決済手数料:3.25%〜
メリット:外部連携にも強くカスタマイズ性が高い
デメリット:日本人向けでない操作感が一部あり
STORES
初期費用:無料
月額費用:無料〜
決済手数料:3.6%〜
メリット:操作が簡単で料金体系もわかりやすい
デメリット:独自ドメインが移管できない
BASE
初期費用:無料
月額費用:無料〜
メリット:操作が簡単
デメリット:決済手数料以外に、サービス手数料・振込手数料・事務手数料・モールでのオプションなど料金がかかる
楽天市場
初期費用:60,000円
月額費用:19,500円〜
決済手数料:2.5%〜
メリット:集客性が高い
デメリット:顧客のメールアドレスを得られないため退店すると顧客にメールを送れない
Yahoo!ショッピング
初期費用:無料
月額費用:無料〜
決済手数料:3.24%(クレカ)
メリット:高機能なカートシステムを無料で使える
デメリット:集客性はあまり良くない(広告が必要)
Amazon
初期費用:無料
月額費用:無料〜
販売手数料:5%〜
メリット:商品の在庫管理や発送を委託(FBA)できる
デメリット:退店すると顧客にメールを送れない
futureshop
初期費用:22,000円〜
月額費用:22,000円〜
決済手数料:3.2%〜
メリット:国内企業による集客支援や操作サポート。高機能なECサイト構築が可能。
デメリット:ランニングコスト
ホームページ作成に使える補助金3選
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者を対象として、50万円上限に補助対象経費の2/3以内が交付される補助金です。
採択が決定してからホームページ作成を開始する必要があり、交付まで一年弱かかるのがネック。
ホームページ作成やWebマーケティングを含むウェブ関連費用だけでは申請できなくなりました。
申請手続きは、事業所のある地区の商工会議所・商工会を経て電子申請を行います。
IT導入補助金
中小企業・小規模事業者を対象として、ITツールを導入する経費の1/2〜3/4が交付される補助金です。キャッシュフローが3ヶ月程度と早いのが特長。デジタル化基盤導入枠ならPC・タブレットなどハードウェアも対象です。
ただし、事前に登録された企業間取引のデジタル化を推進するツールを採用する必要があります。
申請手続きは所定のIT導入支援事業者との間で行います。
事業再構築補助金
中小企業を対象として、事業転換の経費を支援する補助金です。
上限金額は大きいですが、採択されても交付決定までの手続きが長く苦労します。
申請手続きはポータルサイトにて電子申請を行います。
Wix と WordPress で迷ったら?選定基準はここ!
Wix とWordPress(オンプレミス・サーバ設置型) との大きな違いはSaaSかそうでないかです。
SaaSは、サービス提供者側がインターネットを通じてソフトウェアを提供している仕組みです。
Wix の例でいうと、ユーザはブラウザから Wix.com にアクセスしてホームページ作成を行えます。
Wix のメリットは、サーバやシステムのメンテナンスが不要であること。
カスタマーケアによるサポートも受けられます。
デメリットは、仕様上できないことは実装不可であること(開発モードを使えば対応可能)。
WordPress のメリットは、フリーウェアで自由度が高いこと。
デメリットは、自己責任で使う必要があることと、制作者に依存すること。
他人が制作した WordPress のメンテナンスを引き受けてくれる人は多くありません。
ですので、WordPress を選定する場合というのは下記に限定されます。
-
すでに WordPress を複数運用されている
-
WordPress を保守できるエンジニアがいる
-
Wix で実装できないサイト構造にする必要がある
発注先、フリーランスと制作会社で迷ったら?選定基準はここ!
フリーランスにホームページ制作を依頼するメリット
-
制作会社に比べて安い
-
制作者本人と直接話せる
-
柔軟な対応が期待できる
デメリットは、本人に依存すること。体調不良などのトラブルでスケジュールが狂ったり、連絡がつかない場合の不安材料があることです。

制作会社にホームページ制作を依頼するメリット
-
会社としての信頼度がある
-
複数のスタッフがいる
-
補助金・助成金を使いやすい
デメリットは、営業・ディレクター・デザイナー・コーダーなど複数の人が絡むため時間と費用がかかることです。

ホームページ制作業者の選定で失敗しないためには
「できあがったホームページのイメージが違う」「対応が悪い」「制作業者が逃げた」といったトラブルは少なくありません。
ぼんやりとしたイメージだけではなく、要件定義を明確にし、事前に密なコミュニケーションをすることでトラブルを防ぐことができます。
要件定義とは、ホームページの仕様を決めることです。
確定後の変更は、その後の進捗に影響が出ます。
追加費用も発生しますので慎重にしましょう。
制作者のスキルが合わないと感じたら見送るのが無難です。
たとえば、デザインが得意な制作者にSEOを求めるのは難しいです。
弊社においては、受発注どちらの立場でも失敗を経験しました。
いずれも原因は事前認識のズレでした。「大丈夫だろう」は禁物なのです。
起業まもないスタートアップ企業様の新規ホームページ制作費用
「事業の収益性が不確定なため、まだあまりホームページを作り込めない。コンテンツの追加作成は自社で頑張りたい。」
ホームページの立ち上げが早くて保守管理の負担も少ない、NoCodeツールのWixを採用。カメラマンに写真撮影を依頼しクオリティの高い写真でホームページのビジュアルを整えます。
まずは基本的な5ページからスタートしていただき、Ascend by Wix(マーケティングツール)による集客や、ネット通販などの拡張を行えるようにしました。
Example
ホームページ作成費用 お見積もり事例
大至急の作成依頼によるホームページ制作費用
「取材されて来月新聞に載ることになった。それまでに間に合うよう、ホームページを公開して多くの人からのアクセスを集めたい」
ホームページの立ち上げが早くGoogleへもその日に掲載できる、NoCodeツールのWixを採用。既存の会社概要パンフレットやフライヤーのデータからコンテンツを作成し、最低限必要な情報を掲載しGoogleにインデックスさせます。
新聞に掲載され検索される可能性を最優先し、いち早いホームページの公開を実現しました。
ホームページ作成費用の相場とまとめ
なぜ高いのか、なぜ安いのか。価格の理由を知ること。
「ホームページ、安く作って」こう言われることがよくあります。
無形のものゆえ、価値を理解してもらうことが難しいですが、安いとそれなりになってしまいます。
低価格の裏には、何かが犠牲になっています。
提示された金額には理由があります。
その理由を知ることで、正しくコストを削減できます。
「こんなはずではなかった」とならないよう、私たちWeb事業者はきちんとお伝えすべきですし、今後もそうありたいと思います。

