2020年、大変印象深くドラマチックなホームページ制作事例がありました。もしかすると同じ悩みを抱えている事業者様の助けになれるかもしれません。今あるホームページをうまく使えていない、収益に繋げる方法がわからない、そんなかたの参考になれればと思います。
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制作会社によるホームページリニューアル後、激減した問い合わせをなんとかしたい
2008年よりホームページを制作会社に依頼し運用されている、神奈川県川崎市の着付け屋着楽様から問い合わせを頂戴したのが、昨年6月のこと。
2017年に制作会社から契約更新の提案があり、「後から自分で変更・書き換えが可能、今はホームページよりもSNSをどう使っていくかが重要だ」という説明を受けてホームページの内容について精査できないまま8年の分割支払い契約をしてしまったのだそうです。
ところが、編集操作マニュアルが難しすぎてご自身で編集することができず、ホームページの内容は分かりにくいもののまま3年もの間放置することとなってしまわれました。
その結果、問い合わせが激減してしまったため、なんとかアドバイスをいただけないかというご相談でした。
8年縛りのホームページ契約のため身動きが取れない
ホームページご契約金額は総額で数百万円にものぼるもの。
まだあと5年の契約期間が残っています。
ドメインもホームページ制作会社が管理しています。
他社でホームページリニューアルをするとなると、ドメインは使わせてもらえないでしょう。2008年から12年使い続けているドメインを手放すことなんてできません。
そうなると、今あるホームページを使い倒すしか方法はありません。
そこで、ホームページの編集画面にログインして実際に見せていただくことになりました。
ジンドゥーに似た操作感、これならいけそう!
ホームページはCubos(キューボス)というクラウド型のホームページ作成システムで作られていました。ブログはWordPressをサブドメインで構築してあります。
ログインして編集画面は開けたものの、意図した操作がうまくいかず。
マウスのクリック操作でコンテンツを追加し編集する、いわゆるブロックレイアウトのNoCodeツールだということはわかりました。ジンドゥーに機能が追加され複雑になったようなイメージです。
NoCodeツールの弱点は、仕様上できないことは諦める必要があること。
しかし、できること・できないことがわかれば、代替手段をとることもできます。
悩んでいても時間の無駄ですのでサポート窓口に電話をしました。
少し時間はかかりましたが、Cubosの操作感をだいたいつかむことができました。
コンテンツの作成に必要な機能はほぼ揃っています。
既存のページの中身を編集する程度なら問題なくいけそうです!
ホームページの構成そのまま、必要な情報を追加しコンテンツを最適化
ホームページに掲載されたい文章はしっかりとExcelにまとめていただき、画像はお手持ちの写真などをご用意いただきました。料金メニューやサービス内容の情報がしっかり決まっていたため、スムーズに制作作業を進めることができました。
余談ですが、まれにこの段階で「メニューがまだ決まっていない」などということがあります。そうなると制作側としては完成イメージを描けず作業が止まってしまいます。止まると進行に遅れが生じるだけでなく、高いクオリティの制作物が作れなくなります。
モチベーションが高い状態で集中して制作を行うことでクオリティの良いものが生まれます。が、一度止まるとイメージもしぼんでしまい、ひどいときは振り出しに戻るなどしてテンションが下がってしまいます。これでは良いクリエイティブは生まれません。
特に私の場合は「憑依」するかのごとく、クライアント様のご事業に入り込んだつもりになりコンテンツ作成を行います。今回は必要な情報をしっかり事前にいただけたため、集中して制作を行うことができました。
またとてもラッキーだったのは、CubosでフォントワークスさんのWebフォント「クレー」「グレコ」を使えたこと。素敵な和の雰囲気を出すことができました。
ホームページを公開して3日後にGoogle検索で上位表示、受注4件!
10月に新しくなったページを公開しGoogleへインデックスリクエストをかけたところ、3日後に「地域 キーワード」で1ページ目へのランクインを確認。着楽様からも受注が4件来たという嬉しいご報告を頂戴しました。
ここまで結果が早く出ることは珍しいです。おそらく、長らく続けてこられたビジネスであることでドメインそのものに評価があったことと、既存のお客様との関係性が高かったことなどが考えられるのではないかと思います。
Googleの検索結果では強調表示もされていました。どんなCMSを使おうとも、きちんとコンテンツを作ればこのようなことも実現できるということです。
zoomでCubosの操作レクチャーも行いました。
これからはいつでも好きなときにホームページを更新していただくことができます。
Webだけでなくリアルなマーケティングも拡大しよう!
さあこれで一段落です。しかしWeb集客というのは脆いもの。Googleのアルゴリズムや、SNSなどWebサービスの終了や仕様変更に振り回されることもあり得ます。
そこでふと思ったのが、経営者交流会へのお誘いでした。
私は全国2万社の経営者が集う交流会に所属しており、ぜひそこへお連れして東京・神奈川でお仕事が広がったらいいなと考えました。
2020年のコロナ禍では、急速にオンライン化が進みました。
が、一方で私は「地元でのリアルなつながり」というものはもっと重要だと感じました。
まるで正反対のことを言っているようですが、オンラインという広い窓口を設けつつも、手堅くリアルなつながりは絶対必要だということです。
緊急事態宣言で移動もままならなかったとき、物流は混乱し通販でも商品を買えるか買えないかわからない状態でした。最終的に地元のお店を利用することが多かったのではないでしょうか。
このとき、地元のお客様に思い出してもらえることが重要なのです。
東京府中の経営者交流会で起きた奇跡
さっそく、経営者交流会の11月例会へ着楽様をお連れすることになりました。日時や場所などの条件があいそうな東京府中の会場に申し込み、せっかくなので私も着物を着付けていただき、二人着物姿で参加させていただきました。目立ち度バッチリです!
そしてなんと、新年の例会を「着物例会」にしようという提案が会員さんから持ち上がり、企画が決定。会員さん同士のネットワークによる着物の手配など段取りが決まり、その日のうちにお大きなお仕事につながったのです!
私も大阪から参加した甲斐がありました。
ただ残念なのは、コロナ感染者の増加により私は着物例会への参加を断念せざるを得なくなったことです。
守成クラブ東京府中会場代表の横山泰二郎様、および企画提案してくださった菅谷マーシャ様と会員の皆様に感謝申し上げますとともに、大阪から盛会をお祈り申し上げたいと思います。
「Webマーケティング+リアル」のあらゆる可能性を、事業者様に享受してほしい
実はリアルでお目にかかったのは例会当日が初めて。小田急線の駅まで迎えに来てくださった着楽様は「まさか本当に来られるなんて」と涙ぐまれ、私も大変心動かされました。
「なぜここまでしてくださるんですか?」とも聞かれました。
たしかに、一般的なホームページ制作会社はこのようなことはしないでしょう。
うまく言えませんが、「根拠なき確信」に動かされたと言っていいと思います。
「あっ、これならコンテンツ作れそう」
「交流会にご紹介したら何か展開するかも」
私はフリーランスゆえ、クライアント様とのやりとりから制作まですべてひとりで行なっています。するとあらゆる経験値が私の中に蓄積され、それらのデータベースがもとになってあるとき「根拠なき確信」が降りてくるのかもしれません。
そしてその「根拠なき確信」によるアイデアたちは、おそらく一般的なホームページ制作会社ではおそらく実現できません。あまりに突飛で非効率、下手すれば倒産します。
そんな、ホームページ制作会社ではできない柔軟かつフラットな広い視点で、これからもWebマーケティング+リアルなマーケティングのあらゆる可能性を、事業者様に提供していきたいと考えています。
ホームページに困る人のブラックジャックになれればと。
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