ホームページ制作の際の選択肢として、レンタルサーバで構築するのか、それともクラウドサービス上で作成するのかで、それぞれメリットデメリットがあります。記事としてまとめましたので、比較検討の参考にご利用ください。
レンタルサーバとは
レンタルサーバとは、さくらインターネットやXSERVERなど、ホームページデータをアップロードするサーバを月額で借りられるサービスです。企業向けに提供されている大塚商会のアルファメールやCannonのCanonetなども同様のサービスです。
クラウド(クラウドサービス)とは
クラウドとは、サービス提供会社のサーバにあるソフトウェアをインターネット経由で利用するサービスです。サーバとソフトウェアがセット、というイメージで良いと思います。
ホームページ制作に関していうと、いわゆる「ホームページ作成サービス」のプラットフォームのことを指します。
昔からあるホームページ作成方法は
レンタルサーバにHTMLで作成したホームページデータをアップロードすることで、ホームページを公開していました。この場合、ホームページの作成や編集には、HTMLの専門知識と、サーバに接続するFTPソフトをパソコンにインストールして使うことが必須でした。
WordPressでのホームページ作成方法は
2010年頃よりWordPressが使われるようになりました。WordPressとは、オープンソースと呼ばれる、誰でも自由に改良・配布できる無償のソフトウェアです。これを公式サイトからダウンロードし、レンタルサーバにインストールして設定を行います。インストールしたプログラムは、ほぼ毎月なんらかの更新作業(メンテナンス)が必要です。
誰でも自由に使える反面、メンテナンスされず放置されたWordPressサイトが、サイバー攻撃の踏み台になる問題が深刻化しているという現状もあります。
イマドキのクラウドサービスによるホームページ作成方法
Wix、ジンドゥー、ペライチ、BASE、Shopify、これらいずれもクラウドでログインして自分のページを作成します。システムやプログラムは、サービス提供会社がメンテナンスします。ユーザーは、専用のソフトウェアも必要としません。どのパソコンからでも使えます。
レンタルサーバでHTMLのホームページを作成するメリット・デメリット
ホームページデータをCDなどにローカル保存できる
表示速度が速い
コーディング費用が高くなる
更新作業に専門知識が必要
月額費用はレンタルサーバの月額500円から数千円
レンタルサーバでWordPressのホームページを作成するメリット・デメリット
ブログ付きのホームページを作成できる
カスタマイズすると機能追加できる
管理画面でホームページの更新が行える
サポート窓口がない(納品後のトラブルが多い)
ハッキング被害が多い(納品後のメンテナンスができてない)
月額費用はレンタルサーバの月額500円から数千円
クラウドサービスでホームページを作成するメリット・デメリット
高機能なホームページを専門知識なしで作成できる
サーバやプログラムなどシステムのメンテナンスをしなくて良い
サービス提供会社のサポートを受けられる
管理画面でホームページの更新が行える
機能にないことはできない
月額費用は月額無料から1万円前後程度(オプション追加は別途費用)
制作会社提供のクラウドサービスは契約の縛りに注意
まとめ
制作会社の保守サポートご契約を検討されているなら、レンタルサーバでのホームページ制作でも問題ありません。レンタルサーバはメンテナンスや万が一の際の保守が欠かせないからです。
問題が起きてから慌てて制作業者を探すも、引き受ける業者が見つからず大変苦労しているという事例をみかけます。放置してハッキング被害にあい、情報漏洩などが発生すると何千万円もの損害賠償責任が発生することもあります。
ただし昨今の状況では、費用削減の観点から保守サポートを希望されないというのはごもっともなことです。
この場合、サービス提供会社からサポートを受けられるクラウドサービスの利用をおすすめしています。
クラウドサービスの月額費用はレンタルサーバより高くなりますが、システムの保守メンテナス費用だと考えると決して高くはないと考えております。
いかがでしようか。これらのことを踏まえ、もう少し踏み込んで相談したいというかたは、ぜひお問い合わせフォームよりご連絡ください。
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