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【Wixユーザ必見】フォーム通知が届かなくなる?「月200件制限」オートメーションを徹底解説!

更新日:3 日前


Wix オートメーション

「Wix フォームからの通知メール件数に上限がある」ことをご存知でしょうか。通常は200件です。

新フォームが登場した一年ほど前から段階的に導入された仕様変更のようで、「上限を超えたら通知メールが送信できなくなるのでは?」と心配しましたが、今のところ(2025年10月)通知メールは送信するそうです。上限はあるけど、送信はする。突然の仕様変更に対処できないユーザのための、Wix のプロダクトチームによる暫定措置です。


弊社はメールマーケティングを強化できるAscendプランを使っているため(現在は新規購入できません)、この制限に気がつきませんでした。


しかし、いつまでもこの状況が続くとは限りませんので、まずは月200件制限にカウントされる・されないを明確にして、その確認方法や対処方法を徹底解説したいと思います。

Wix でサイト運用をしている方はぜひご参考ください。



仕様変更の要点


約1年半前、Wix は「新フォーム」をリリースしました。

これに伴い、従来無料で送信されていた問い合わせフォームのメール通知などを、徐々にオートメーション機能に統合するようになりました。

※ Wix Help Center記事「新旧 Wix フォームの違い」参照


旧フォームでは、複数のメールアドレスに通知を設定できる仕様でしたが、新フォームでは、オートメーションで通知メールを設定する仕様に変わっています。自分で設定したオートメーションによるメール通知は、月200件の利用回数を消費します


Wix フォームのデフォルト機能で、アカウントに登録されているメールアドレス宛に届くメールの画面
デフォルトで、アカウントに登録されているメールアドレス宛に届くメール

ただし、アカウントに登録されているメールアドレス宛にはデフォルトで「(フォーム名)の新規回答があります」の件名でメールが届きます。オートメーション機能を使わないので、月200件の利用回数を消費しません。


オートメーション機能によるメール通知の制限は以前からありましたが、問い合わせフォーム通知もこの制限に含まれるようになったのが、以前との違いです。

※ Wix Help Center 記事「メルマガ配信:月間利用数について」参照



月間利用数に影響しないアクション


● テストメールの送信

自分宛にテストメールまたはメルマガを送信して、購読者にどのように表示されるかを確認するメールです。


● 事務的メール

プリインストール済みの、注文確認・発送の確認(一般通知メール)、パスワードのリセット(重要通知メール)といった事務的メールです。「メール月間利用数から差し引かれません」と表示されています。

プリインストール済みの一般通知メールを送信する、Wix ブッキング アプリオートメーションの画面
プリインストール済みの一般通知メールを送信する、Wix ブッキング アプリオートメーション。月間配信数からは差し引かれません。

● デフォルトで届くアカウント宛の通知メール

アカウントに登録されているメールアドレス宛に届くデフォルトの通知メールは、オートメーション機能を使わないので、月200件の利用回数を消費しません。


すでに公開されたメルマガをシェアするメールも、月間利用数に影響しません。



具体的な影響例


● 月に200件以上のお問い合わせを受けるサイト

→ 自分で作成したオートメーションで通知設定をしている場合、月間利用数の200件を使い切ってしまいます。通知メールは送信できますが、メルマガ配信ができなくなります


● 月に100件のお問い合わせ+月に100件のブログ更新通知

→ こちらも、自分で作成したオートメーションで通知設定をしている場合、月間利用数の200件を使い切ってしまいます。通知メールは送信できますが、メルマガ配信ができなくなります


※ Wix Help Center 記事「メルマガ配信:月間利用数について

月間利用数に達した場合: 新しいメルマガを送信することはできなくなります。 「オートメーション自動メール」は、停止することなく引き続き送信されます。


対応策と確認ポイント


● オートメーションの稼働状況を確認する

Wix ダッシュボード →「オートメーション」→「利用回数を管理」から、月間何件の通知が送信されたかを把握します。


Wix ダッシュボード →「オートメーション」→「利用回数を管理」を確認する画面
Wix オートメーション「利用回数を管理」確認箇所

● 月間利用数のカウントに入るかどうかを確認する

Wix ダッシュボード →「オートメーション」→「概要を表示」→「トリガー」で「メール月間利用数から差し引かれません」の表示があるか確認します。


プリインストール済みの一般通知メールを送信する、Wix ブッキング アプリオートメーションの画面
Wix オートメーション 「メール月間利用数から差し引かれません」の表示画面

● 上限に近づいている・超えている可能性がある場合は追加プランを検討

Wixのメルマガ配信プランを購入することで、通知数を増やすことができます。Wix ブッキングなどのアプリを使っている場合は、SMS送信にも同様の月100件制限があります。


メルマガ配信プラン

月額1,083円(年払い)で500件追加

月額2,600円(年払い)で5,000件追加

月額5,300円(年払い)で1,000,000件追加


SMSプラン

月額2,300円で100件追加

月額10,500円で500件追加

月額16,500円で1,000件追加

月額30,700円で2,500件追加

月額71,100円で7,500件追加


● 通知の種類を整理・最適化する

ブログ更新通知など、オートメーションで自動送信されてるメールを整理し、 本当に必要な通知だけ、Wix ダッシュボード →「オートメーション」でステータスを有効にします。


不要なオートメーションを無効化するダッシュボードの設定箇所
不要なオートメーションを無効化するダッシュボードの設定箇所

● トリガーの有効・無効やこれまでのトリガー数を確認する

Wix ダッシュボード →「オートメーション」→「概要を表示」で確認ができます。


Wix オートメーションの有効・無効と合計トリガー数確認画面
Wix オートメーションの有効・無効と合計トリガー数確認画面


今後の導入で意識すべきこと


弊社を担当している Wix のマネージャからは「無料プラン・標準プラン利用者で、この200件という制限を知らずに運用しておられるケースがある」というお話を伺いました。意図せず上限に達してしまい、メール送信ができなくなったという話も。


ですが、ネガティブに捉える必要はありません。


たとえば、月200件の上限を使い切るということは、ホームページを活発に運用されている証拠です。そのようなフェーズでの月額1,083円は、大きな負担ではないでしょう。さらなる成長の機会として自信を持ってアップグレードされると良いと思います。


もし、この記事を読んでいるあなたが制作会社なら、クライアントの事業規模で「月200件の範囲で抑えるか否か」を最初に見極めて提案をすれば、後から困ることは何もありません。


定期的な運用状況のチェックと、必要に応じたプランアップグレードで、メールマーケティングの取りこぼしを防ぎ、成果に繋げましょう。



まとめ


  • 通常の、通知メールとメルマガ配信の月間利用数は200件が上限です。

  • 旧フォームで、オートメーションを介さない通知メールは月間利用数を消費しません。

  • 新フォームで、アカウントのメールアドレス宛に届くメールは月間利用数を消費しません。

  • プリインストールの「メール月間利用数から差し引かれません」と表示のある通知メールは月間利用数を消費しません。

  • 新フォームで、自分で設定したオートメーションによるメール通知は、月間利用数を消費します。

  • プリインストールの広告宣伝メール通知は月間利用数を消費します。

  • 月間利用数の200件を超えた場合、メルマガ配信はできなくなりますが、通知メールは送信されます(暫定措置)


少しややこしいですが、これらの仕組みを理解して問い合わせ機会の損失を防ぎましょう。



この記事を書いた人


Web Aqua合同会社 日向 凛 プロフィール画像

日向 凛(Wix Partner Level Legend)SEO・薬機法対策・自動化構築の専門家。

Wix パートナーの最高位レベル保持者として、ビジネスに強いホームページ制作・運用支援を行っています。

ホームページのご相談はお問い合わせフォームWeb Aqua 公式LINEからどうぞ。

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